忍者ブログ
屋久島の水・トイレ問題を町民レベルから解決していくための活動をしています。その活動報告をこちらのブログでUPしていきます。
 カレンダー 
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
 カテゴリー 
 フリーエリア 
 最新コメント 
 最新トラックバック 
 プロフィール 
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
 バーコード 
 ブログ内検索 
 P R 
 カウンター 
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7
 [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

屋久島の環境保全に関わるアイデアを多岐にわたり提案してきました。

そのひとつに、特区申請による「屋久島町が主体になったシャトルバスの完全予約制システム」があります。

その利点は、混雑緩和への道が開け、観光の質が高まり、環境と観光の両立ができることです。
P3150516.JPG














現在のシャトルバスシステムは、
全体では(登山路線バス&貸切バス)で構成され、無秩序な運行により、特定時刻に大型バスが何台も集中し、却って登山口での大混雑を生み出す元凶になっています。登山口で混雑状態ができているということは、トイレも大混雑。奥の登山道も大混雑、観光ポイントも大混雑、縄文杉も大混雑で、途中の離合も混雑が生み出され、登山道の脇もあれやすくなります。

シーズンにはバスが16台以上入ることもあり、代狭い車道でのバスやタクシー同士のはち合わせ等で、危険で、離合も時間がかかります。お客さんからの視点に欠け運賃も高く、古いバスが黒煙だしつつ走っているのもたまにみかけます。かえって環境影響と観光の質を低下させている現状があります。

また島民料金の設定がなく、島民が山に自由に入れない状況が生まれつつあります。こんな声が・・・

「今まで何億円と道路整備やトイレの維持管理に町民のお金(税金)を出してきたのに、なぜ島民料金がないのか?バスやタクシーはその舗装路の上を走らさせてもらっているのではないか?なぜ還元がないのか?

それに、今まで自由に子供や孫をつれて山に遊びにいけたのに、入山規制?しかも家族親戚でいくとすぐ一万円近くかかる。一般の島民にとっては高額なお金だ。小杉谷での恒例のお花見するのにも多額のお金がかる。公務員とかお金を持っている人、会社の社長とかじゃないと、自由にいけるところでなくなりつつある。

環境保全金なども一人ひとりに上乗せされているが、そもそも環境保全に島民のお金では限界があり、もはや賄えないので、受益者負担で来島者のかたにご負担戴いているのではなかったのか?」

島の人と自然のつながりや文化がなくなっていくのは、ゆゆしき問題です。そして町民のお金(税金)を観光関連業者に投入しているのに、島外や島内の観光関連業者のみ恩恵があり、さらに別途、島民は高額のお金をとられるこの現状はまずいと思います。観光の恩恵による還元が一般島民には、ない状態なのです。


特区申請による「町運営による完全予約制シャトルバス・システム」は、上記をすべて解決すると思います。

まず、登山コースの混雑は、時間的に空間的に一点集中するために起こっているだけで、時間がずれればガラガラなのです。我々の調査ではバスが2~3台重なったら混雑が起きるのを観察しています。しかし、バスが15分に1台づつだと混雑が全般的に発生しないのも観察しています。

15分程度に1台のペースで、バスが出発すればよいだけです。高速バスの待合所みたいに、決まった時刻に人が集まるだけなので、それに応じて登山道の各受け入れ施設の規模も決定できます。あらかじめ人数がわかるので、バスも乗客の少ない空バスを走らせなくてよいので経費節減になります。

これは2年前から行政にトイレ問題解決のために、お願いしてきたことです。バス相互の自主的調整でなんとかするのだということでしたが、実際おととい私がいってみると、バスが3~4台と一点集中し、全体では400人規模しか入っていないのに、奥のトイレも登山道も大混雑でした。

今度の登山規制、 「入山制限(450人)をすれば、環境が守れる」「質の高い観光ができる」とあさはかに考えている人が、官公庁やメデイアや研究者の中にいるなら、この現実をみせてあげたかったです。今のままでは、入山制限しても無意味です。
ハード面の整備、受け入れシステム等のソフト面に、何の努力もせず、ポーズだけ環境保全を歌ってもだめなのです。屋久島の環境も観光も破壊されてしまうのです。

観光というと、お金や慾の亡者のようにとられがちですが、本来の意味は字のごとく、「光を観る」です。
観光を、単なるお金の流れる世界にしてしまうか、「光を観る」お金の流れる世界にし、島民が観光客の方と世界遺産の豊かさを分かち合って世界貢献していくかは、今からの決断と行動力です。


転勤していってしまう方達、経済変動に無関係な公務員給与の方達、外から見ている研究者の方達、メデイアの方達は、大変でしょうが、ずっと島に残ってやっていく島の人の立場にたって、どうか優しい気持ちになって、何を自分の仕事として屋久島や子孫に残していくのか、よくよく考えてほしいと思います。そしてどうか重要会議で「安易に流されていくような悪い踏襲案」を黙認しない勇気をもってほしいのです。

島の人の屋久島を愛する気持ちは本物です。観光関連業者も島の自然が壊れてしまえばいいなどと誰も考えていません。「受け入れの努力工夫尽くしてもダメなら入島制限やむなし」と考えている島人がほとんどです。むしろ自然も文化も壊してしまうのは、安易な環境保護なのです。「環境」と言う耳触りのよい言葉に騙されてはいけません。


ちなみに意見聴取の場や官公庁の方に、繰り返しお薦めしているアイデアを、もう少し紹介します。
現在バスが、ハイシーズンのみですが、縄文杉コースの狭い山の中に16台とか入っていっているわけです。
片道40分弱なので、1時間30分あればスタートの停留所に戻れます。つまり同じバスを往復させれば、4~5台だけを山に入れて循環させるだけでよいのです。

発車間隔が決まれば、離合ポイントもきまってくるので、はちあわせ渋滞もおきません。約15分間隔が厳守されれば、トイレ混雑はおきず、雨天時の休憩所や弁当を食べる休憩箇所や各トイレや離合路等の整備すべきハードの規模も算出でき、小規模に限定できます。

そして整備し、山にかかる維持管理費をキチンと算出し、財源として受益者負担金等をキチンと登山口やバス等でおりこんでお願いすれば、後は維持管理のための環境スタッフのシステムを構築すれば、もう荒れることはありません。縄文杉コースに関し、トイレ問題も混雑問題も環境問題も観光の質の問題もほぼ解決です。
P5061257.JPG












バスが15分間隔ででても、1時間で4台です。1台約50人乗るバスなら、1時間で200人運べます。
3時間で600人です。同じバスが午前中3往復、午後3往復するだけで済みます。
専属のバスになれば、バスの運転手さんの日昼の別のバス業務があわさる過労問題が浮上してきていますが、その点無理なく、安全です。それに経費が3分の1になります。今まで別々のバスが何台も上がっていたのですから。

当然民間の貸切バスは、車両通行規制の対象になります。シャトルバスに1本化です。何のための車両通行規制なのか考えれば当たり前です。どうしても入りたいなら、登山口駐車場の整備と車両通行規制撤廃等の代案を出し、皆を納得させるべきです。


特区にして法律をキャンセルし、町が主体となって運営すれば、今まで町民のお金が手出しされる一方であったのが、いったん町にお金が入ります。島民への還元が可能になり、経済的配慮、積極的な保全対策や文化維持も可能になります。当然交通機関を儲けさすために、3社しかないので、そこから出向・借り上げの形をとって、通常より充分高値に設定したらよいと思います。

そして環境バスを十台とか買わずとも、4~5台環境バスをそろえればOKです。
各社に2台づつくらいを、売上積立から補助して、残りを分割払いにしてあげれば実現可能となります。
現在古いバスばかりあがっていて、シャトルバス(登山路線バス)は環境のためにも何もなっていません。

バス料金も経費が3分の1になりますので、安くできます。観光客や島人にも恩恵があります。
幸い?現在のバス料金が高いので、そこに環境保全協力金をおりこんでも、リーズナブルな値段に設定できるのではないでしょうか?数年前までやっていた直通便も部分的に復活させれば、なお観光客にとって便利です。現在は行き帰りとも、途中下車システムのため、高額になり雨ざらしでかわいそうです。

今まではマイカーで登山口まであがっていたのが、今年現在、「環境と混雑緩和と安全」をうたって、車両通行規制を通年化としましたので、バスにお金が莫大に落ちるようになりました。マイカー時に比べれば上記のシステムでも十分収入があがったはずです。レンタカー会社などや観光客、皆が我慢している中、バスだけ協力しないのは皆が納得しません。シャトルバスや車両通行規制の目的は、「環境と混雑緩和と安全」です。観光地の責任として「観光客の利便性の確保」も大事なことです。

現在は、お金の流れが、島の外や民間組織にいっていしまい、島民へ流れてこない体勢になっています。
島のバスの運転手さんの給与や待遇が、めちゃくちゃよくなったという話も聞きません。
シャトルバスでの、大きな「お金の流れ方」を町民がキチンと把握することは、島民が自然保護にとりくんでいく財源を確保し、暮らしを守り、豊かな質の高い観光を実現する上で非常に大事です。

私は、儲けることが悪いことだとは考えていませんし、皆に儲けて豊かになってほしいと考えています。他人を儲けさすことが大事です。そのことが全体を潤わせ、観光を豊かに組み立てるゆとり、自然をまもるゆとりや優しさを生み出すのだと思います。
P5020870.JPG














今、屋久島の郷土料理屋さんや民宿は経営難のところも出始めています。いいお店ほど小規模です。安易な入山制限をすると、そんな味あるお店屋さんからなくなっていくのです。なんとかバーガーみたいな経営のお店屋さんは大手パイプがあるので生き残ります。良いものから淘汰されていく危機にあるのです。

完全予約制は、皆を良い方向に活かすこともできれば、やり方によっては、団体旅行優先になり、入山制限450人案とセットになって、飛行機の空席押さえのように、一般個人客や良質の小規模民宿や飲食店、小規模経営ガイドから完全に仕事の機会を奪ってしまう「一般観光客や良質の小規模経営者の締め出しシステム」に変貌する可能性もあります。

ですから、シャトルバスの予約システムは、民間でなく公的組織が関わるべきだと考えますし、システムを決定する山岳部車両運行対策協議会のメンバーは、大型組織のトップやその社員、バス中心の今の構成メンバーだけでは、らちが明かないのです。各異なる分野の方にも発言権をもたし、民宿、ガイド、現場の方や小規模経営の方、一般町民の意見を代弁する区長さん、バスの運転手さんなどもメンバーにいれるべきだと思います。
本当は、提案されてきた意見案を会議でどう図ったのかも、その論拠とともに町民に明らかにすべきです。
キャッチボールが必要です。町民から、その具体案の検討過程がみえません。

ちなみに800人超える日は何間で4日しかありません。完全予約制で空いている日を半年以上前の予約打診の段階で団体旅行の旅行会社と調整すれば、200人程は他の日に回せます。そういうことも何もまだチャレンジしていません。おおげさな入山制限で屋久島に負の財産をのこす前にやるべきことがあるのではないでしょうか?

屋久島の山桜を島民がいつでも愛でられる文化が残ったらいいのになあ。
P1010812.JPG















体験教育社ヤクシマーズ http://www18.ocn.ne.jp/~tainoko/

PR
屋久島の入山規制・人数制限を始めようという案が、2010年3月に行政側から一般ガイドに提示されました。
形としては、町民側からの要望をまとめ、屋久島町が主体になって、国等に案を提出し実行するということなのですが、残念ながら、実質的にはそのようになっておらず、一般ガイドや島民と充分に議論し理解を得たとは言い難い内容でした。

受けた印象は、「まず規制ありき。」というものでした。実質的な環境の保護・保全の対策は後回し。
対策の具体案は脇においといて、とにかく人数制限が先。という展開のように見えました。
配布された案には来年の平成23年度から実施予定と記載されていました。P5020921.JPG










当然、ガイド・ホテル・民宿・交通・飲食店・お土産屋等の観光関連業者からは、
観光への経済的ダメージを心配する声が徐々に広がりつつあります。
まだ町民は何が起きようとしているのか知らない方が多く、事態をよくわかっていない方がほとんどです。

この点、行政側が何もしてこなかった訳ではありません。説明の機会も重ねて設け、町報にも載せています。しかし、機械的に結果案を伝えるだけで、「事態の長短の詳細」を充分にわかるようにしたり、成立までのスケジュール計画を伝えたり、具体的に議論したりができていないことは確かです。去年の11月から官公庁交えて話題にだしたそうで、話し始めてまだ4カ月だそうです。

先の一般ガイドへの説明会議で実際にでた意見、そして皆からよくきく意見をつれづれと載せてみます。
官公庁の方の皆からみえない努力を思うと、大変だなと思います。
厳しい意見もありますが、最後の最後は関わる全員のためになると信じて、あえてのせます。


「時期早焦。皆で具体案をよくもむべき。まだ各分野にコンセンサスがとれていない。」

「私は観光関連業者だが、環境を大事にするのは賛成だが、ちゃんと議論して良いものをつくるべき。」

「本来は国立公園として国民に楽しんでもらうよう設定したのだから、最低限、整えるべきハード面をまず整えるべきではないか?順番が逆では?人数制限をもし実施しても自己満足で、目標人数では、結局ハードを整えない限りは、環境は破壊され続けるだろう。経済への影響も甚大なものがある。」

「ポーズだけになるのでは?受け入れ許容量の算出が一面的でキチンと多角的にできておらず具体的な環境対策も提示されていない。入山制限をしたという自己満足に終わり、却って環境や観光ともに悪化するだろう。」

「入山制限して、それで環境の方はどうなるの?宮之浦岳コースなんか世界遺産エリアだけど、トイレ未だにない。バス混雑の問題に取り組まねば結局、入山制限しても混雑は避けられない。携帯トイレは山にはよさげだが、終末処理を考えると島にとってはごみ以外のなにものでもない。ビニール製品で環境にもよくない。応急処置としてならそれもわかるが、住民との話を反古にして環境省は永続導入しようとしている。生産・廃棄とも資源の無駄で、まったくエコに逆行している」。
P5020876.JPG












「環境と観光の両立がエコツーリズムの目標だ。が、トライがなく、いきなり目標破綻してしまう。両立させる方法・具体案がいろいろあるので、それについて、まづ検討・トライして、環境と観光の両立目標を実現させるべきだ。(私の意見)」

「いったん脇に置いて進めようとしている議案が、実は一番のネックになっている。脇におくべきでない。」

1各コースの許容量を決めるハードの整備、
2日常のトイレ掃除等の不在によるトイレ問題、し尿の汲み取り頻度とそれらの財源の問題、
3シャトルバス・システムにおける「貸切バス」との入山時間分散の工夫がないことによるバス原因の混雑問題
4入島数を増やしつつ日々の入山数を平準化する「環境と観光の両立を考えた予約システム」導入の具体案や試行錯誤の検討不在」
5今や10年前の4倍に膨れ上がった観光関連業への経済的影響の具体的な算出とカバーする具体案の不在
6質の高い観光というが、質を高める受け入れ体勢づくりの努力をしたとは言い難い。あらゆる面で登山制限の前にすべきことが山積み、その努力をしても破綻するのなら入山制限もわかるのだが・・・
b274be79.jpeg









「受け入れのソフト面の具体策を検討していない。まだ人数制限をする前にすべきことをしていないのでは?
例えば、車両通行規制をして、シャトルバス(今年は名称を登山路線バスに変更)を今年から通年でやり始めたが、なぜか民間の貸切バスやタクシーは好きな時間に通れるため、特定時刻にバスが何台も集中し、却ってシャトルバス・システムによるバス集中による大混雑が発生している。これでは人数制限しても解決しない。」

「重要会議が、島民不在、現場の人が不在で、経済変動の影響が他人事ですむ公務員や研究者や富豪を中心に、机の上だけで事が進んでいるのではないか?経済的影響をちゃんと算出したのか?」

「民間を考えもなく無責任に締め付けるだけの結果になっている。これは結果として公務員の給与体制や業務内容・業務人数、屋久島研究費に対する仕分けを議論することになっていく。責任をどうとるのか?転勤してしまえば関係ないというような軽い気持ちで決定してほしくない。本腰をいれて考えてほしい。安心して日々の仕事ができない。」


「年間40万人まで増加してきたが、去年は皆既日食があり、大阪直行便も9月には開通したが、それにも関わらず、来島者は年間36.5万人と減った。世界遺産というと、一昔前は屋久島だったが、今は国内登録地も増え、海外も安い値で世界遺産が紹介されているため、必ずしも世界遺産=屋久島ではなくなってきた。
また、世界経済界のダメージの影響が既に散見され、さらなる経済界の悪化も予想されている。
また自然災害(去年は流木騒ぎで船が止まった)(今年の春は斜面崩壊でルートが長い期間通行止めになった)(国内の地震の危険も巷では危惧されている)(隣の口のえらぶの活火山は噴火要注意状態が続き、桜島の噴火も活発化している)やテロ、疫病さわぎ等(去年は学級閉鎖のため、たくさんの高校で修学旅行がとりやめになった)も考えると、今後ますます減る可能性も考慮しつつ考えなければならない。
 今年の観光協会の目標は去年より少ない36万人をなんとかキープしたいといった状況なのに、入山制限というのが理解できない。今年でも3月のハイ・シーズンなのに1日60~100人減っているように見える。1年に1、2回しかない特定日の混雑を挙げ連ねて、通年の入山制限の理由にしようとしているが、ナンセンスである。全体では減ってきている。
 本当に必要なのは、去年だったら1日800人を超える年4日間ぐらいだろう。それも入山制限せずとも、半年前の予約打診段階の団体旅行の日程を各旅行社に調整してもらえば、200~300人くらいすぐ調節可能で、それですむことだ。40日間の制限とか、450人制限とか、身分証明書の提示とかは、大げさで必要のないことだ。質の高い観光をめざすなら、その前にやるべきことがたくさんあるだろう。
 去年の1日1200人というのが1日だけあったが、流木騒ぎで船が止まって鹿児島にたまったお客さんが、シルバーウイークに船が開通した時に、どっと集中しただけだ。前後の日は800人を超えることはなかったことをみれば明らかだ。環境と観光の両立をめざしてほしい。」P1280168.JPG















「入山制限を入山調整と単語を変えているが、同じこと。島民は国にどういう意図と方向性、思想が背後にあるのか、よく考えなければならない。そして将来、それにどんな可能性が潜んでいるのかよく見据えなければならない。」

「島民が、島の子供が、自由に山に出入りできない案になっているが、いったい誰のための制限なのか?
文化を破壊する前にやるべきことがあるのではないか?」

「やり方が、非常にアメリカ的である。入山にための身分証明書、不必要な程の人間の完全管理。ルールと罰則。日本独自の自然と向き合う文化も破壊されつくしてしまうのではないか?アメリカ型の自然保護観ややり方は、屋久島の自然や人にはふさわしくない。」


まあ、こんなところですか。
しかし、観光関連業者など町民側にも問題があるような気もします。

重要会議の経過情報が町民の目につきにくい問題もありますが、町民の方のお任せ民主主義的な無関心、「良きにはからってくれるのでは?」的な態度にも問題があります。あまり性格悪くなりたくないですが、
特にシャトルバスなどは、「ほおっておけば、良きに決定されることはまづない。」と考えた方がよいようです。

いつもよくよく注視して自分らの代表に、つっこみを入れる行動を起こす、つまりキャッチボールをすることがこれからは本当に大事です。山岳部車両対策運行協議会のメンバー構成にも相当、偏りがあります。ガイドや民宿にも発言権を持たせ様々な分野の方や現場の運転手の人や区長等の島民の立場を代表するものもメンバーに入れるべきでしょう。入山制限や分散をバスでするとなれば、屋久島にとって大変重要な会議となるからです。

鹿児島には「議を言な!」という素晴らしい奥深い文化があります。担政者側や目上の方の深い配慮や優しさ、実践哲学が背景にあったからこその言葉だと思います。しかし、最近は担当者に任せておけばよいとか、町民の意見など一々気にしてられないとか、知り合いの議員を出したから、もう知らない的な冷たさが感じられます。互いの配慮・優しさもなくなってきているのではないでしょうか?担当者を助けて、アドバイスし、間違ったことがあれば正し、キャッチボールする、理解し助け合う温かさが足りないと思うのです。

社会貢献したいのなら、権威に右ならえとか、受け身的おまかせ態度は捨て、自分の判断を大事にして、キャッチボールしていく温かさが大事ではないでしょうか?黙認は同意と同じです。疑問をもつ。積極的に注視する。打診する。協力する。他人事でも自分の問題として考える。行動する。これが常に必要だと感じます。
そうなるような工夫をしてみようかと、今ひそかに計画しているところです。


ところで、屋久島がうまく進まない別の大きな理由が、ふたつ有るのです。
これを何とかしないと、今後もうまくいかないのでは?と思います。
それは下記のような時に実感します。

よく官公庁の方の整備不備の言い訳の常套句に、「こんなに増えると思わなかったんです。」というのがありますが、民間への説明会議のたびに皆の呆れと怒りを買っています。皆、紳士的に黙っていることが多いですが、皆こう思っています。「そのセリフは10年前に、あなたの先輩の担当官から聞いた・・・。」

このエピソードには、重要な「解決ヒント」が含まれています。もう遺産登録から15年間以上も経つのに、なぜ環境保全のハード面・ソフト面・財源面の諸対策が進まなかったのか?そう。環境省も森林管理署(林野庁)等の国も県も町も担当官が新たに島にやってきては1、2年で転勤していかれるので、その時に、「官民寄りあって検討し積み上げた計画・案・システム」が白紙に戻るのです。それは「賽の河原」のようです。

転勤時の引き継ぎについて、一昨年は島民から相当お願いしたのですが、省内での担当官同士の引き継ぎはできているようですが。常套の理由づけやセリフが伝統的に出てくるので、それが伺えます。しかし、島民との屋久島計画の引き継ぎがなされていないのです。
「担当官の短期転勤による屋久島計画の白紙化」 これが解決を考える時のキーポイントです。

もう一つは、縦割り行政の弊害です。
屋久島の山岳部には何重もの網掛けがあり、環境省と森林管理署(林野庁)、県、町、観光協会とひしめきあっています。最近はあまり話題になっていませんが、ユネスコは文部科学省と外務省、山岳部の山はご神域で、もとは神社庁?観光は国土交通省、水は河川局と厚生省?とやぶへびになるので、あまり考えないようにしましょう。
 とにかく今は、国(環境省、林野庁)、県、町、観光協会の主要メンバーを中心に、何かと会議が開かれます。
これは例えれば、ひとつの船に船頭がたくさんいる状態なのです。
トイレの運営ひとつとっても、お金の流れが非常に複雑です。また、そのお金の集め方も複雑で問題視されています。P3260695.JPG
 









例えば、去年なら縄文杉に登るなら、シャトルバス(今年は登山路線バスに改称し、織り込み料金も通行使用量と名称変更し400円になりました。)のバス料金には、環境保全金500円なる名称のバス運行管理協力金等が織りこまれ、登山口では別に500円の山岳部保全募金を、そして環境省のすすめる携帯トイレが2回分で別途600円でした。そして、白谷雲水峡や屋久杉ランドへいけば、また別に協力金300円、ランドは入口のトイレを使用すると100円の志お願い、千尋の滝のトイレで100円というように、まじめな方はトイレのためにあちこちで払い、結局一日1000円から2000円払うのです。3泊4日もすると5000円~6000円です。また、これとは別に里の環境のため入島税300円をさらに取る議論もなされていたようです。
 このようにあちこちでお金を取るのは、まさに縦割りだからです。入山金として1本化し、さらに入島金として1本かしてほしいと、島内外から強い要望がでていますが、未だ解決していません。

 この縦割り問題は、山岳業務内容にも見受けられます。例えば、環境省のパトロールが登山道を歩いていますが、基本的に本格的なトイレ掃除はしません。林野庁の(現在は町の下部法人)パトロールが登山道を歩いていますが、基本的に本格的なトイレ掃除はしません。観光協会に登山道整備事業の仕事がきていて、ガイドがパトロールにでますが、本格的トイレ掃除は業務外です。また、し尿運搬の仕事が民間に落ちていますが、基本的に本格的なトイレ掃除は業務に入っていません。現在奥のトイレの日常の清掃は不在なのです。2週間に一回ぐらいがいいほうです。あとは、ごくたまにボランテイアが掃除します。
 このようにいろんな名目で、お金が流れているのにパトロール等の山岳業務は重複業務が多く、結果そのつもりがなくとも無駄遣い状態になっています。かつ、これだけ人が出ているのに日常のトイレ掃除をする人がいません。これは縦割りだからです。
 山岳業務内容全般についても1本化が長く望まれていますが、未だに解決していません。


「どうしたらシンプルに一本化できるのか?」 みなさんのアイデアを戴けたらと思います。

c738ed4e.jpeg
















体験教育社ヤクシマーズhttp://www18.ocn.ne.jp/~tainoko/index.html

更新が大変遅れました。
屋久島でのその後のトイレ事情を報告いたします。

2009年、皆既日食の後の夏の間も、山で携帯トイレを使うようなシステムになっていたのですが
あまり携帯トイレのゴミが増えても、「クリーンセンターが処理しきれない」とのことでした。
GWの試験期間中にも実際あったのが、携帯トイレのポイ捨て。

一番登山客の多い縄文杉コースでは、既存のトイレがしっかり使えていれば
道中トイレに行きたくなる人はほとんどいないことがわかっているので
既存のトイレがつねに、キャパオーバーで故障しないよう、満杯にならないよう
メンテナンスしていけば携帯トイレは、ほぼ使わずに済みます。

今はその、メンテナンスの費用 ようするに「汲み取りの費用」が足りないので
トイレが満杯になってもすぐに汲み取ることができずに使用禁止の状態になってしまうようです。

(ちなみに。縄文杉コースのトイレは、トロッコ道に設置してあるため
トロッコで汲み取ったものを下まで下ろすことができるのですが、
トロッコを動かすのに結構な費用がいるらしく、それが足りていないとのことでした。)

では携帯トイレを買ってもらうお金をその費用に回してはどうか!?ということで
昨年の11月にやりました。

「トイレ募金キャンペーン」

登山客の皆さまが戻ってこられる、時間帯に登山口のところにスタッフが立ち
トイレの募金を呼び掛けるというもの。

『屋久島の川の水が飲めなくなるかどうかの瀬戸際なんです!!ご協力ください!』

登山客のほとんどの方が理解してくださり、協力していただけました。
ありがとうございます!!
PB270344.JPGPB130300.JPG










昨年の7月からはこまめに、既存トイレの汲み取り・清掃を行っていただいているので
本当に気持ち良くトイレが使えています。苦情もありません。

それから今年から、3月~11月通年シャトルバス制が決まったのですが、
今のところバスの時間帯がずれているためかトイレ混雑も起きていません。
ありがとうございます!

そして、最近の事情はというと、
縄文杉コース 宮之浦岳コースで携帯トイレの使用を薦めています。
特に宮之浦岳のコースは、登山口出発 40分後に一か所既存トイレがあるだけなので
買っていかれることをお薦めします。

(携帯トイレは一部のお土産屋さんで買うことができるようですが
縄文杉行きのシャトルバス乗り場(屋久杉自然館駐車場)でも販売しているので
朝、登山口に向かう前に買うことが可能です。 1個入り 400円 2個入り 500円)

それから、荒川登山口では登山客が戻ってくる時間にスタッフが常駐し、
募金を呼び掛けるキャンペーンを、この3月も行っています。
一人一口500円~ となっておりますので、ぜひご協力をお願いいたします。

宮之浦岳、白谷雲水峡に行かれる方へ

登山口のところに募金箱が設置してあります。

↓宮之浦岳登山口募金箱。登り口と地図の看板の間です!
P3260502.JPG










白谷雲水峡は、協力金を払う受付窓口のところに募金箱があります。
わからなければ係の方に聞いてください。


体験教育社ヤクシマーズHP http://www18.ocn.ne.jp/~tainoko/index.html



    「入島税」の導入

 環境と観光の両立  (資金源の確保)

 使用目的の明確化、透明化 (環境保全資金 の全島一本化)

 窓口の一本化  (現在、シャトル環境保全金500円 + 環境保全募金500

             + 携帯トイレ金600円 + 協力金300円 + 千尋滝100

            =1600円~2000円 をあちこちで結局は取られ、
3日
50006000円を一部の
まじめな人のみが負担しています。
一本化すべきです。)

                 (+ 里のゴミ処理等の 環境保全金300円?)

        山と里と海も含めた 環境保全産業育成の資金源の確保

 

    環境保全活動の一本化

 

        各関係諸機関の担当者の交替による、様々な計画の白紙化の防止策

        縦割りによる弊害を、協力連携関係への転化

        世界遺産条約を遂行するために、
        皆の議論やエネルギーが白紙化せす、
        「パイルアップ(積み上げ)」される仕組みづくり        

 

    環境を観光の一柱に
  企業とタイアップし、新・環境技術のモニタリング見本市のようなことに取り組む。
  環境保全産業・国際支援産業の育成  

 

 

と、ここまで課題も明確になってきました。
皆既日食後もひきつづき問題解決にむけがんばっていこうとおもいますので
ぜひともご協力をお願いします。

今まで会議に参加してくださった方、賛同・協力してくださった方々、
本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。


体験教育社ヤクシマーズHP 
http://www18.ocn.ne.jp/~tainoko/index.html

7月分 (7/1~7/28)の反省について

①宮之浦岳登山コース
P5260038.JPG









環境省による、携帯トイレ・システムの導入で、トイレ不在を解消
里からの周知不足、登山口での配布システムの不在   

環境省による、サポートパトロール・システムの受注の内容見直し
&強化
環境には優しくない問題、お金の負担が多い問題(お客様からの視点)

②縄文杉登山コース
P7170052.JPG








既設トイレの汲み取り、点検の強化
日常の清掃活動の不在の問題
連絡後の事後対処ではなく、予防的対処によりクレームを軽減
トイレ故障時、緊急用がある人むけに、応急的な携帯トイレの利用に支障

③里・登山口などの観光ポイント
P4300026.JPG












仮設トイレを増強設置し、メンテナンスと回収
試行錯誤や他の市町村活動の調査が必要。金肥としての扱いも視野に。

5 協力体制づくり
 
    「携帯トイレ」が使えるシステムを導入する。
 
    「山岳保全箱 ひと口500円」 に協力できるよう一人当たり500円を 登山口にもっていく ようお客さんにあちこちでお願いする。周知徹底。資金源確保の協力体制づくり。
 
    トイレ清掃ボランテイア をできる範囲でみんなでし、現場の情報交換をする。
 
 行政との連携をしっかりしたものにし、破綻している「受け入れ態勢」を整える。


Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]